健康福祉部 介護長寿課 爲國
チャレンジした内容
中津市では、高齢者の自宅に昼食や夕食を配達する配食サービスを事業者と協働で行っています。
配食事業者は、食事を手渡しする際の見守り(安否確認)を担っています。
配食事業者は毎日多くの食事を配達しながら安否確認を行っているにも関わらず、その連絡手段は*電話*です。(下記フロー図を参照)
さらに、配達記録や安否確認の結果を記録する媒体は、*紙*です。
つまり、全てワークフローがアナログです。一方で、配達記録を残そうとすればデータ化が必要になり煩雑な事務が発生します。
テクノロジーを活用することで配達員や配達事業者の事務負担を減らすことが出来れば、本来の目的である配達件数の増加や安否確認の迅速化につながります。
以下のようなケースでは、配食事業者から市に報告するようにしています。
安否が確認できない(食事を渡すことができない)
あらかじめ預かっている緊急連絡先が不通
市の担当者は、毎日の配達時刻(11時/16時)に近づくと、「連絡が来るかもしれない」という気持ちになるようです。
そして、確実に安否確認が済むまで緊急連絡先に電話連絡をするのです。
そこで、今回取り組んだ内容は、
事業所からの「安否不明」連絡を行うアプリケーションを開発することでした。
最終的に実現したい仕組みは、
緊急連絡先/配達員/配達事業所/市/ケアマネージャーなど支援者がアプリケーションを通じて対象者の安否がリアルタイムに確認できるプラットフォーム構築です。(下記参照)
しかしながら、
一足飛びに全てをオンライン上で運用するには課題が山積であるため、
まずは、Googleが提供するコードのいらないアプリ開発プラットフォームAppSheetを活用して、配達事業所と市のコミュニケーション(安否確認)をオンライン化することから始めることにしました。(下記参照)
チャレンジャーからの一言
今回の取り組みは、キッカケづくりだと思っています。
最終的に実現したい仕組みは、リアルタイムで緊急連絡先に状況を報告でき、それを市が把握できるプラットフォームを構築することです。
まずは、スモールスタートを通して、デジタルの力を実感いただきたいです。
そして、多くのステークホルダーが関わる事業であるからこそ、今回の取組をキッカケに今後も継続して取り組み、目指すべき形まで作り上げたいです。