業務効率化のツール「RPA」
RPAは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略。普段人が行う定型的なパソコン操作をロボットが代替して自動化するデジタルツールです。
表計算ソフトや業務システム(例:住民情報システム等)など複数のアプリを利用する際に生じる、「繰り返し行う業務(反復)」や「ルールに基づいて処理できる業務(単純)」を自動化することが可能です。
年間で301時間の業務削減効果が...
中津市では昨年7月からRPAを本格導入し、主に住民情報システムを使っている部署で活用してきました。その結果、昨年度は約217時間、今年度は約301時間の業務削減効果が生まれました。
RPAの操作には慣れが必要
一見、とても便利なRPAですが、使いこなすにはちょっとしたコツがいります。そのため、「RPAマスター」の指導のもと、操作スキルの向上や人材育成に取り組んでおり、多くの部署・分野で活用できるよう努めています。
【RPAを導入した業務(削減時間)】
生活保護関係業務(約120時間)
市民税関係業務(約45時間)
固定資産税関係業務(約30時間)
子育て臨時特別給付業務(約30時間)
高齢者福祉関係業務(約35時間)
保育施設関係業務(約70時間)
RPAというツールは、その特性上、人口規模の多い自治体のほうが効果が上がりやすいという特徴があります。
ただ、一つの業務削減時間は少なくても、多くの業務で活用することで効果を積み上げることが可能です。何より、「ミスの起こりやすい単純作業をやらなくて済む」という職員のメンタル上の効果も非常に大きいと感じます。
他の自治体の導入事例も参考にRPAの活用を進めていきます。